新卒で入職した急性期病院を6か月で退職した

Uncategorized

皆さん、こんにちは。脱落ナース になです。

私は22卒看護師で、新卒で入職した急性期病院を6か月で退職しました。

もう看護師は続けられないと思っていましたが、今は慢性期病院で看護師として勤務しています。

そんな私の人生の選択について、みなさんの参考の1つになればと思います。

tuna
tuna

看護師は3年続けてようやく1人前

早期退職したところで役に立たない

とにかく3年は続けなさい

このような言葉をよく聞きます。私も実際に言われました。

どこ行っても同じだよ、とも。

それでも私は、早期退職したって構わないと思っています。

(もちろん続けられるなら続けた方が良いと思います!)

にな
にな

自分を正当化するための言葉だと思われるかもしれませんが…。

でも私は、もっと早く辞めていれば良かったとも思っています。

今回は

  • 新卒で入職した病院
  • 私が退職に至った経緯
  • 転職活動
  • 今勤務している病院
  • これらを通して私が考えたこと、感じたこと

についてまとめていきます。

民間の急性期病院

私が新卒で入職したのは民間の急性期病院(以下、A病院)でした。

通っていた大学に求人が出ていた訳ではなく、自分で探して見つけた病院です。

決め手は採用人数が少人数だったことですが、これは失敗したなと今では思っています。

A病院は教育体制がしっかりしていませんでした。毎年1桁しか採用しない(1名のときもあった)病院だったようで、直属の上司と看護部長・副部長の教育方針が異なっていました。組織としてどうなんだろうと疑問に思うことも多くありました。

これをスルー出来るタイプの方なら良いですが、私はどうしてもそれが気になってしまう人間でした。

看護業界あるあるだと思いますが人によって言うこと違うことがよくあります。私にとってはそれがとてもストレスでした。先輩に指導された通りに実施していると別の先輩に注意されることなんてザラです。

それでも、誰々にはこのように言われました、と言ってはいけないということを私は学びました。

にな
にな

この時点ではそれに気づいていなかったので、私はよく「〇〇先輩にはこう言われました」とよく言っていました。言い訳がましいと思われていたんじゃないかと思います。

またA病院は全ての病棟を1週間程度ずつ研修する制度を設けていました。

ドラマで研修医の方が様々な病棟でお仕事をしていることがありますよね?

そんな感じです。

この研修が私にとっては地獄でした。

慣れてきたと思った頃には研修先が変わってしまうので永遠に慣れないまま数か月を過ごしたこと、「もう資格を持った看護師なんだから」と言われるのに看護学生のような扱いだったこと、ナースコールを取るくらいなら出来るでしょ、と言われナースコール対応(無資格者でも出来るようなこと)をしていたら勝手なことはするなと言われたこと…もう私にはどうしたらいいのか分かりませんでした。

勉強もしていたので十分な休息が取れず、ベッドから起き上がるのが苦痛でした。

泣きながら通勤・帰宅を繰り返していましたし、出勤前も昼休みも嘔吐していました。

でも研修には終わりがあったので頑張れていたんじゃないかと思います。(実習と同じですね。)

配属先が決まった頃には、入職から3か月も経過していました。

他の病院に就職した同級生たちの中には休日勤務を始めている子もいたんじゃないかと思いますが、私はまだ実習生程度のことしか経験出来ていない状況でした。

この3か月のロスは本当に大きかったと思っています。

入職してから6か月勤務していたことは事実ですが、実務経験的は3か月になりますから…。

そして地獄の研修中に辞めるか死ぬかどっちかしかないと考えていた私はこの時点で既に、看護師は向いていないと感じていました。

配属先の病棟での最初の1か月

無事、配属先が決まった私はやる気に満ち溢れていました。気持ちを切り替えて頑張ろうと思っていた訳です。

でもたった2週間で心が折れていまいます。その時の日記があります。

今日、体調不良で仕事をお休みした。今までずっと辛くても通い続けていたけど昨日の夜、もう無理だと思った。自分は生きている価値がない人間のように思う。最初、特に1年目は皆辛い、今が頑張り時だとみんな言う。全員が辛い時期に頑張れない自分は人間のクズだと思う。人間のクズだから、どこに行ってもきっと続かない。もう生きている意味も理由も分からない。

tuna
tuna

だいぶ落ち込んでるね

になは1度気持ちが落ちると回復まで時間がかかるタイプだったみたいだよ

そしてこの時の私には、自分たち1年生以上に、1年生をフォローする先輩方の方が大変なように見えていました。だからこそ、大変さが永遠に続く、むしろ今よりもどんどん大変になっていくことに私はきっと耐えられないと思っていました。

私はその日から8日間お休みしました。

正直戻れないと思っていたのでそのまま辞めるつもりでしたが、お休みの期間でよく考えて家族とも相談して、自分の改善点も整理出来ていたので「もう少し続けてみる」ということになりました。

ただメンタルクリニックや精神科に1度行ってみた方が良いという結論にも至りました。

病棟に戻ってから退職に至るまで

病棟での勤務を再開した私は師長さんと面談することが多くなりました。

その時は師長さんのことを信用していたので悩みがあればきちんと相談していましたし、「実はB先輩とは合わない」という話もしました。その先輩を指導者から外すという対応までしてくれましたが、それが本当に失敗でした。

B先輩が指導者から外されていることに気づいてしまったからです。

結果的に無視と悪口が加速してしまい、私はさらに病棟に居づらくなりました。

プリセプターの先輩にも相談しましたが改善されることはありませんでした。周りの先輩も同期も気づいていましたが、「私も言われてるよ」「何このババアって思うくらいじゃなきゃ」と言われました。

ずっと辞めたいと思いながら続け、ついに退職を決意する日が訪れます。

今思い返すと、その週は鬱々とした気持ちが続いていて「明日は師長さんに辞めると言わなければ」と毎日思っていました。しかし師長さんも忙しく、その週に限って全く話す機会がありませんでした。

その日はC先輩に指導して頂いてました。

初めて実施する看護業務(処置)だったので物品の場所が分からないものもあり、一先ず分かるものだけを用意し、「〇〇と〇〇はどこに置いてあるのか分からないので教えて頂けますか?」と確認しました。

すると、「汚物処理室に置いてあるよ。もっと周りを見ようね。」と言われました。

その処置に使用する物品は全てセットになっていたのですが、箱に文字が書いてあるわけでもなく、中身を開けなければ何が入っているのか分からないようになっていました。

にな
にな

精神が元気なときであれば、「いやいや、それは分からないだろう笑」と思えるのですが

何しろその時は気持ちが落ちたまま回復していない状態でした。

「私はどうしてこんなに仕事が出来ないんだろう」

「なぜこんなに周りが見えてないんだろう」

そう思って仕方ありませんでした。

他の人が放置していた業務を行うように言われ、休憩を返上しました。そしてそのまま別の階のトイレで泣きました。

病棟に戻る階段を上りながら、このまま階段から落ちてしまえばいいと思いました。

積り積もって退職を決断した訳ですが、C先輩のちょっとした一言(元気であれば何ともなかったはず)や指導で私の心は完全に折れてしまいました。

転職活動

早期退職したことに対して、父からは苦情が来ていました。

当然だと思います。奨学金制度を利用していたとはいえ、大学の学費は全て出してもらっていた訳ですから。

母は私がどのような経過を辿って退職に至ったのか把握してくれていたので、仕方ないと言ってくれていました。

そのため私が退職してから両親の口論は増え、それを聞くたびに「両親(特に父親)にとっては、私は死んでしまった方が楽だったのではないか」と考えるようになっていました。

にな
にな

ちなみに仕事を始めたら両親の対応は元通りになりました。

私はこの時から自分が落ちているときに優しくしてくれる人を大切にしようと決めました。

「看護師にはもうなりたくない」と考えていた私ですが、両親からは「せっかく看護師の国家試験をパスしたのだからもう少し続けてみたらどうか」「A病院が合わなかっただけかもしれない」と言われ、早期退職してしまったことに対して申し訳ない気持ちもたくさんあったので、とりあえず看護系転職サイトに登録し情報収集を開始することにしました。

登録してから内定を頂くまでの期間は約1ヶ月だったと思います。やる気があった訳ではないのですが、仲介業者の言う通りにしていたら決まったので看護業界は常に人手不足なんだろうなと思いました。

にな
にな

ちなみに仲介業者の良し悪しを良く耳にしますが、私は会社というより担当者の方に依るのではないかと感じました!

ここで私が転職活動を通して、早期退職は出来るだけ控えた方が良いと考えた人についてお話します。

  • 急性期病院で絶対に働きたい人
  • 美容系(脱毛看護師など)に興味あり、そちらに就職したい人
  • 夢や目標があり、それに対して最短期間で実行したい人

まず、急性期の中途採用者は即戦力として求められていることがほとんどなのではと思います。

だからこそ、1年目の途中で退職してしまうと求人が見つからない可能性があります。「絶対に無理か」と聞かれるとそうではないのですが、次の年度の新卒の子と同じように新人研修を受けるという形になることが多いと思われます。

脱毛看護師は実務経験1年は最低でも必要な場合が多いと感じました。私も求人を探したのですが実務経験2年以上3年以上がほとんどで自分の条件では就職することが難しいと感じました。また、人気な求人なのかそもそも求人が多くありませんでした。

夢や目標に最短で辿り着きたい人は途中で退職してしまうと回り道になってしまいます。それも経験なので後の人生に活きてくると私は思っていますが、「最短で」と思うならあまりオススメは出来ないのかな…と個人的に思います。

tuna
tuna

あくまでも、個人的に感じていること、考えていることだからね!

2つ目の病院

転職活動を経て、私が就職したのは民間の慢性期病院(以下、D病院)でした。

仲介業者の方からは、「前残業なし」「後残業なし」「1年目の中途採用の場合は出来ることを段階的に増やしていく」というように説明を受けていましたが、実際前残業はありましたし、後残業がないのは休憩を返上をしているからでした。段階的に増やすどころか一気に色んな説明を受けることになり、頭の中が整理できずにパニック状態でした。

すぐに適応出来ない私自身が嫌で嫌で堪りませんでしたし、A病院でのトラウマも蘇っていました。

また病院側は私を半年経験のある看護師として見ていましたが、先述した通り、私は実務経験3か月でした。期待されてる程出来ないと自分で思ってもいました。自信が全くなかったのです。

そんなことから初日から辞めたいと思ってしまい、3日目にはその旨を師長さんにお伝えしました。

にな
にな

私には看護師という職業自体がやっぱり合ってなかったんだな…

師長さんからは「一度休んだ方がいい」「気持ちの整理がついたら連絡して」と言われましたが、辞めるのなら早い方が良いと思っていました。保険証を貰う前に辞めなければ…と思っていたので次の日には結論を出すと決めて、その日は早退させてもらいました。

結局辞めずに今日という日を迎えていますが、「辞めたい」という気持ちはずっとあります。

それでも私が辞めずに続けているのは、次は絶対に看護師にはなりたくないからです。

看護師の世界はかなり特殊だと私は感じています。半年で退職した場合でもすぐに就職先が見つかるというのは他の業種(一般職など)ではあまりないのではと思います。

だからこそ次の就職先をきちんと見つけるための準備や勉強をしっかり行っていきたいんです。

D病院で働いてからは帰宅後に軽く復習をする程度で日付が変わるまで勉強する…なんてことはありませんし、今の自分でもギリギリ働けるかなと思うことが出来ています。

にな
にな

それでも落ち込んでしまって今すぐ辞めたいと思った回数は数知れず…

1度フリーターになったことでお金を稼ぐことの重要性を実感したので「無職やフリーターで勉強しながら一定以上の金額を稼ぐ」ということは今の私には難しいと考えています。

なので今の病院を続けたまま、出来る限りの準備をして看護師以外の職に就けるようにしていきたいと思っています。

私が伝えたいこと

ここまで読んでいただいた皆さん、本当にありがとうございます。

最後に私が伝えたいことをまとめていきたいと思います。

皆さん自分の人生ですから、やはり自分で決めることが1番だと思います。

私は両親や周りの人間に様々なことを言われ、再び病院に就職しましたが後悔しています。

「看護師にはもうなりたくない」という自分の気持ちを無視した結果が今なんだと思います。

その結果を選んだのも結局自分ですから他人のせいには出来ないですが、もし周りの人の助言がなければ病院で働くという選択はしていなかったんじゃないかなと思います。(実際、看護師以外の就活も少ししていました。)

あの時、自分の気持ちの整理がつく前に就活を始めてしまったのが間違いだったと本当に思います。

だから皆さんは自分の気持ちや違和感としっかり向き合ってほしいと思っています。

もう1つ、焦りは禁物です。

私は考えて考えて考えて結果を出しましたが、考えるという行為に疲れてしまい、妥協した部分もあったと今では思っています。

焦っているときに判断を間違えてしまうことはよくあります。今回はきっとそれに近いんだろうと思っています。

もちろん、勢いで飛び込んでみて正解だったというパターンの人もいるので結局は自分の考え方次第だったり、たらればになってしまうのですが…。

まとめ

今回は簡単になってしまいましたが、私が新卒で入職してから再就職するまでについて記載しました!

にな
にな

もっと詳しく記載していきたいとも思っているので1つ1つの記事も投稿していけたらなと思います!

私は今まで留年も退学も道を外れたことも正直ない(と思う)人生だったので、半年で就職先を退職するということは大きな出来事だなと感じています。

両親からは親戚や周りの人には話さないでおきなさいと言われたので、きっとこれは、普通の世界では間違いなんだろうと思います。

ボロボロの私でもまだ人生逆転出来るタイミングがあるんだろうかと疑問に思いながらも、毎日死にたいと思いながも、生き続けないといけないのが辛いです。

それでも頑張れるところまでは勉強や経験を重ねて生きていかなければとも思います。

次は失敗しないように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました